池村 京子先生(ピアノ)
教えることは、生徒さんやグループ、その状況により毎回アイディアや違った練習を考え出す、
とても『クリエイティブ』な作業である。
桐朋女子高校音楽科を卒業後、18歳で渡仏、パリ国立高等音楽院へ進み、その後更にジュネーブ音楽院ソリストディプロマコースで研鑽を積まれた池村先生。
第42回全日本学生コンクールは全国大会で第一位受賞されました。
レッスンは日本だけでなく、フランスでも教えていたのでしょうか?
パリで5年間、日本人やフランス人の子供や社会人を対象に個人で教えていました。
師事された先生とのエピソードなどを教えて下さい。
最初に習った鷲見先生はドイツ帰りのピアニストで妥協のない厳しいレッスンでしたが、その頃身に付けた練習方法や曲の仕上げ方は大人になってからも役に立っています。
フランスで習った先生達には深い曲の解釈や表現の幅を広げるために必要な技術を徹底的に教わりました。
先生方との出会いはその後の人生を左右するほどの貴重な出来事でした。
クラスを通じて、生徒達へどういうことを教えたいと思っていますか?
音楽の基礎的な要素(旋律を歌わせる、ハーモニー、リズム感)をしっかりと身に付けてピアノ演奏を通じて『表現する喜び』を感じて欲しいと思います。
どういう曲を扱っていらっしゃいますか?
導入ではトンプソン、バーナム、新しいメトードローズなど生徒さんの進み具合によって選びます。
その後、ブルクミュラー、ソナチネ集、バッハのインヴェンションなどを取り上げていきます。
生徒さんに教えていて難しいと思うことなどございましたら、教えて下さい。
どのような言葉や表現を使ったらすんなり理解してもらえるか、毎回思考錯誤の繰り返しです。
ZALAでやって良かった、面白いと感じたエピソードを教えて下さい。
ZALAは環境がとても良いです。
小さい子供でも、レッスン室にあるスタインウェイのグランドピアノでレッスンすることもあります。
本物の良さに触れることは大切なことだと思うので、音楽を学びたい方には理想的な環境だと思います。
教わる側から教える側へまわったことでの発見や楽しさを感じたエピソードはどんなことでしょうか?
教える側が一方的に自分の価値観や練習方法を押し付けるやり方はダメだということを痛感しています。
生徒さんの長所、問題点を見極めてコミュニケーションの中で先生と生徒が一緒に壁を乗り越える共同作業のようなものです。
それだけに生徒さんの上達は自分のことのように嬉しいです。ほめたり、怒ったりのさじ加減が大切ですね。
ZALAに関わることで、聴く曲や自身の変化などはございますか?
8月の発表会で生徒さん達の伴奏をした時にこれまで縁のなかったミュージカルの曲なども演奏して勉強になりました。
また楽器を弾いたり、歌ったりすることに新鮮な喜びでいっぱいの小さな音楽家達と演奏してプロの演奏家との共演とは違う楽しさを発見しました。
ZALAでレッスンすることによって、ご自身が実現したいことは何でしょうか?
フランスに留学した時に弟子入りした大先生が、『日本人の音楽家がヨーロッパで通用する』かどうかは耳の良さにかかっている』とおっしゃっていました。
音楽は『聴く芸術』です。自分の音や、コンサートでの音楽を聴く能力の優れた人を日本でもどんどん育てていきたいと思います。
ご自身が好きなアーテイスト、好きな曲は何でしょうか?
楽曲では特にベートーヴェン、シューマンの交響曲や室内楽曲、ショパンのピアノ曲が好きです。
演奏家はフランソワ、コルトーなどフレンチスタイルのピアニストが好きでよく聴きます。
おすすめCDやDVDで生徒さんが理解できて参考になりそうなものがある時は聴いてもらいます。
ご自身が音楽を始められた年齢はいくつだったのでしょうか?またそのきっかけについて教えて下さい。
3歳から4歳です。きっかけは家にピアノがあったから・・・という理由です。
7歳から音楽大学で講師をしていた先生の元へ弟子入りして本格的に音楽の道を目指し厳しい特訓の毎日が始まりました。
担当クラスで独自に取り組まれていることなど、これから取り組みたいことなどございましたら、教えて下さい。
ピアノのレッスンの前後にあるソルフェージュに力を入れています。
基本がしっかり身についているかいないかで、その後どれだけ伸びて開花できるか差がつきます。
あと、私の特技のフランス語を取り入れたレッスンも始めました。
語学と音楽は一見無関係のようですが、耳を鍛えるという点が共通しています。
好きな本やよく読んでいる作家などの名前を教えてください。
フレデリック、フォーサイスの小説、ヘルマンヘッセ、ボードレール・・・
ピアニスト青柳いずみこさんの著書は素晴らしい内容です。
将来、どのようなカタチで音楽に関わっていきたいと思いますか?
近いところでは、10月と11月にパリと調布でトーク付きのコンサートがあります。
12月には銀座ホールで本格的なリサイタルを行います。
19世紀のフランスの音楽サロンで活躍した作曲家(ショパン、サンサーンス、リスト)の作品を中心にトークコンサートを展開していきたいと思っています。





























